ゼロがマルになる

徳川家康の生涯を描いた不朽の名作。これは本気で読むべき！漫画文庫なので大ボリュームですが、めちゃくちゃ面白いです。人生のバイブルにしたいほどの漫画。織田信長や豊臣秀吉もがっつり出てくるので、お得感があります。現代社会を生きる上でも非常に学びの多い漫画です。

僕が特に印象的だった内容は、「徳川家康は馬術や水泳が非常に得意で、その理由はどちらも逃げる時に必要不可欠な技術だから。」というもの。絶対に死ぬわけにはいかなかった家康は逃げるための技術を徹底的に磨いたそうです。生きるためにも、守るためにも、勝つためにも逃げることは必要不可欠なんですね。歴史に興味があるけど、本だと辛いという方に特におすすめです！

アンダーグラウンド・友情

キューピー

キューピー R1 (YKコミックス・JAPAN)

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高橋ヒロシ少年画報社 2010-06-08

すごいよ!!マサルさん―セクシーコマンドー外伝 (1) (ジャンプ・コミックス)

高橋ヒロシ先生の不良漫画。少年院を出たばかりの石田小鳥が主人公。彼には我妻涼という親友がいる。二人は中学から高校にかけて喧嘩に明け暮れた。高校に入り小鳥は人生の師とも言える人物上田秀虎に出会い、自らの考えを改め始める。秀虎との出会いでいい方向へ変わっていく小鳥とは対照的に、頭も切れる涼はどんどん暴力の世界でのし上がっていく。暴力事件で少年院送りとなった小鳥は出所後は完全に更生し社会復帰を目指す。また、親友の涼にもまっとうな幸せを手にしてほしいと願う。しかし、涼は完全に闇の世界の住人となり、小鳥と再び組んで暴力の世界でのし上がることを心待ちにしていた。

不良漫画はあまり読まないんですが、これは別格におもしろいです。秀虎との出会いで変わり、光へ向かっていく小鳥と、純粋さと頭の良さがゆえに闇の世界に染まっていく涼が対照的に描かれています。互いに全く別の方向を向き、それでも互いの幸せを願う二人の友情に目頭が熱くなります。

ちなみ秀虎が小鳥に放った「敵の増える強いヤツより、味方の増えるでっかい男を目指せ」という言葉は僕の人生観まで変えてしまいました。

コメディ・ギャグ

ひらけ駒！

ひらけ駒!(1) (モーニング KC)

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南 Q太講談社 2011-03-23

将棋に夢中の小学5年生の宝とミーハーな母のゆるふわ将棋コメディ漫画。全体的にとってもゆるい空気感の漫画で、読んでいて非常に癒されます。将棋が好きならもちろん、将棋に詳しくなくても楽しめる素敵な漫画です。子どもたちが将棋に熱中し、喜んだり悔しがったりしている様子にほっこりした気持ちになります。我が子につられ、ミーハーな母が地域の将棋大会に参加する話も面白いです。将棋好きはあるあるネタに共感しまくります。

セクシーコマンドー外伝　すごいよ！！マサルさん

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うすた京介集英社 1996-06-04

ぴゅーと吹くジャガーで有名なうすた京介先生の作品。相手を油断させるための格闘技の極意「セクシーコマンドー」を習得した主人公の花中島マサルとごく普通の転校生である藤山起米粒(ふーみん)の織り成すギャグ漫画。中学生の時に爆笑しながら読んだのを覚えています。今読んでもめちゃくちゃ面白いからすごい！変わり身の術サイコー！

サスペンス・戦争

アドルフに告ぐ

アドルフに告ぐ (1) (文春文庫)

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手塚治虫文藝春秋 1992-04

僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)

手塚治虫先生の短編漫画。第二次世界大戦中の日本とドイツが舞台。神戸に住んでいた二人のドイツ人の少年。二人には共通点があり、どちらの名前もアドルフだった。一人は裕福な家庭の生まれで、もう一人は貧しい家庭の生まれであったが、二人は親友だった。しかし、大戦で状況は一変する。一人はドイツに帰り軍人となり、もう一人は日本に残った。戦争により二人のアドルフの人生は大きく狂っていく。そこにナチスを率いるアドルフ・ヒトラーの秘密が複雑に絡まり物語は進展していく。

純粋無垢だった少年たちが戦争により変わっていく姿にやりきれない気持ちになります。手塚治虫先生の反戦の強いメッセージが込められた超名作です。様々な要素が複雑に絡まりながらスピーディに展開が進んでいき、サスペンス漫画としても一級品です。天才！

サスペンス・タイムリープ

僕だけがいない街

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三部けい角川書店(角川グループパブリッシング) 2013-01-25

過去に戻る能力のある青年が主人公のタイムリープサスペンス漫画。主人公の幼少期に起きた凄惨な連続誘拐殺人事件。多くの児童が犠牲になったが、犯人は捕まらず未解決のまま主人公は大人になった。普通に暮らしていたが、ある日母が事件の真犯人に殺されてしまう。そのことを知った主人公が過去へ戻り、母と当時犠牲になった友人たちを救うために事件の真相を探る。

展開もスピーディで早く続きが読みたくなり、どんどん読み進めてしまいます。非常によくできた作品で、わりと最近読んだのですがもうまた読みたくなってます。本当に面白い！

近未来・サスペンス

PLUTO　(プルートゥ)

PLUTO (1) (ビッグコミックス)

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浦沢直樹小学館 2004-09-30

AKIRA(1) (KCデラックスヤングマガジン)

手塚治虫先生の鉄腕アトムを元にした浦沢直樹先生の作品。主人公はアトムでなく、ユーロポールのロボット刑事ゲジヒト。世界に7体存在する、大国が威信をかけて作った超高性能ロボット。そのロボットたちが次々に破壊される事件が起こる。また同時に著名な活動家や学者も次々殺害される。この二つの不可解な事件の真相を探るゲジヒトは自分の一部の記憶が消されていることに気づく。

謎が謎を呼ぶ展開でどんどん引き込まれていきます。近未来クライムサスペンスですが、人間とロボットの共生がテーマでとてもタイムリーな内容ですし、「人間とロボットはこれからどのように付き合っていくべきか？」など非常に考えさせられる作品です。

AKIRA

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大友克洋講談社 1984-09-14

寄生獣(完全版)(1) (KCデラックスアフタヌーン)

大友克洋先生の超大作。こちらも非常に有名な近未来SFアクション漫画です。知ってはいるけど読んだことない方は絶対に読むべき。あまりの面白さに文字通り一気に読んでしまいました。僕が好きなドラゴンボールのフリーザ編は鳥山明先生がを参考にしていると言われていますが、きっとそうなんでしょう。日本の漫画業界にとてつもない影響を与えたこの作品は、漫画ファンならずとも必見です。

ミステリー・ダークファンタジー

寄生獣

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岩明均講談社 2003-01-21

『地球上の誰かがふと思った　人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか』謎の寄生生物が地球に発生する。寄生生物は人間の脳を乗っ取り、乗っ取られた人間の人格は完全に消滅し、食人生物と化す。寄生生物は世界中に現れ、多くの人間が犠牲になるが、やがて人間側も反撃を始める。

主人公の新一は寄生生物に脳を乗っ取られそうになるが、間一髪免れ、右腕のみを乗っ取られる。新一の腕に寄生した寄生生物のミギーは非常に冷徹で人間を餌としか見ていなかった。しかし、新一と過ごすことで、徐々に変わっていく。一方で新一の方は、大切なものを失ったことや、寄生生物との戦いを通して強くなっていくが、徐々に人間らしさを失っていく。

「『悪魔』というものを本で調べたが、一番それに近い生物はやはり人間だと思うぞ。」新一に悪魔と罵られたミギーが言い返した言葉です。「寄生生物は生きるために人間を食べているだけで、生物として自然な行為をしているだけだ」「尊いのは自分の命だけ」とも言い放ちます。生きることに対してあまりにも純粋な寄生生物たち。正義も悪もなく寄生生物側と人間側が生き残るために戦う。人間とは何か？人間らしさとは何か？生きるとはどういうことか？寄生生物との戦いを通し、人間の光と闇を静かに、そして苛烈に描いた名作中の名作です。

デビルマン

新装版デビルマン(1) (講談社漫画文庫)

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永井豪,ダイナミックプロ講談社 2009-11-11