令和時代のブログ論⑵|ボーナスタイム終了!ビジネスブログは平成でオワコン!?
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令和ですね。
平成が終わりましたね。
ゼロガ丸です。
ということで、「令和時代のブログ論」第二弾です!!
前回は「趣味としてのブログ」をテーマに書きました。
>令和時代のブログ論⑴|ブログは最高の趣味!あなたの人生を豊かにしてくれる!
今回のテーマは「ビジネスとしてのブログ」です。
趣味としてのブログは非常に優秀で、最高の趣味と言っても過言ではありません。
ブログは趣味としては最高です。
ですが、ビジネスとして考えると話は一変します。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)うごめく修羅の世界です。
ちなみに、ここで言うビジネスは個人事業や起業をさします。
専業ブロガーが仕事として成り立つのかどうか?
という内容です。
結論を先に言うと、
能力や適性、強烈な個性や運があれば成功する可能性がありますが、
そうでなければ専業で食べていくのはほぼ不可能な状況です。
ブログは他のビジネスと比べて圧倒的に低コストで手軽に始めることができます。
ですが、ブログを一つのビジネスとして完結させるのは非常に困難です。
ボーナスタイムは完全に終了しました。
これからどんどんキツくなっていくでしょう。
ブログビジネスの仕組み
まずブログでお金を稼ぐ仕組みを簡単に説明します。
すごく簡単な説明だけなので、詳しく知りたい方は調べてください。
ブログ収入
ブログで稼ぐ方法は大きく5つです。
・成果報酬型
・案件によってはかなり単価が高いがその分競争は激しい
・商材選びやターゲティングが重要で高いマーケティング力が必要
・文章を通じて商品を売るのでセールスライティングが重要
②グーグルアドセンス
・クリック型
・アフィリエイトより単価は安いが収益は発生しやすい
・記事の内容や読者層によって単価が変わる
・成果報酬型
・商品のラインナップが多く収益が発生しやすい
・単価は低い
④オリジナル商品
・コンサルや情報商材
・価格設定は自由なので、やりようによっては利益率が相当いい
・商品やサービスの質はピンキリ
⑤純広告
・企業や個人からまとまった広告収入が得られる
・安定した収入が期待できるが契約が更新されるかが問題
ブログの費用
ブログにかかる費用は大きく4つです。
①ドメイン・サーバー代
・ブログで収入を得るには独自ドメインとレンタルサーバーが必要
・ドメイン代は1年で1,000円程度
・レンタルサーバー代は月額1,000円ほど
月1,000円以上は稼げないと赤字になります。
まあ、ビジネスとして考えるとめちゃくちゃ安いですが。
②商品購入代
・商品レビュー記事を書く場合の商品代。
・エステやプログラミング教室などの体験記事の場合はそれらのサービス代も含む。
商品やサービスによっては数百円で済みますが、高級品のレビューとなると数万円かかることもあります。
ちなみにスーパーブロガーのヒトデさんは現在(令和元年5月)世界一周旅行中です。
費用は500万円だそうです。
実際に商品を買わないで、買った風のレビュー記事を書くことも可能ですが、
そういった記事では収益を上げるのが難しくなっています。
ブロガーは身銭を切って質の高い情報を提供していく必要があります。
③資料代
・本代やセミナー代
商品レビューだけがブログではありません。
専門的で難しい内容をわかりやすく伝えるという役割もあります。
また雑誌などで情報を集めることもあります。
情報収集のための費用がかかります。
④外注代
・記事の外注
・イラストの外注
ライターさんに記事を書いてもらったり、他のブロガーさんに記事を寄稿してもらうという方法もあります。
僕は外注したことがないですが、文字単価1円くらいとすると、だいたい1記事あたり1,000円~5,000円といったところでしょうか。
ブログはローリスクだが大きく稼ぐのは難しい
ブログは始めるの分にも続ける分にもあまりお金がかかりません。
その点は他のビジネスと比べると圧倒的に優れています。
ですが、大きく稼ぐのは難しいですし、稼げたとしても維持することはさらに困難です。
ブログビジネスの利点
①すぐに始められる
②初期費用がほとんどかからない
③ランニングコストもあまりかからない
④多額の借金を背負う心配がない
⑤軌道修正・撤退が容易
⑥締め切りや納期、出勤がない
すぐに始められる
ブログはPCさえあれば1日で始められます。
他のビジネスでは考えられません。
開業資金の用意、商品の企画開発、店舗の確保、スタッフの募集など、
普通のビジネスであれば事業を始めるまでに様々な準備が必要です。
どんなに早くても半年はかかるでしょう。
ブログは最短で1日。
ポケットWi-Fiか!
初期費用がほとんどかからない
ブログは本当に手軽に始められます。
〈ブログビジネスの特徴〉
・商品開発不要
・在庫不要
・店舗、オフィス不要
他のビジネスだったら、商品や店舗を用意しなければなりません。
どんなに安くても100万円は必要です。
ですがブログならPCさえあれば1,000円ほどで始められます。
ランニングコストもあまりかからない
ブログは初期費用がほとんどかかりませんが、毎月の固定費や変動費もほとんどかかりません。
毎月かかる固定費と言えばレンタルサーバー代の1,000円くらいです。
そのほかの商品購入代や資料代、外注代というのは毎月必ず発生するものではありません。
飲食店を経営する場合、家賃に人件費、材料代と湯水のようにお金が出ていきます。
どんなに抑えても月50万円はかかるでしょう。
初期費用も考えると黒字化させるのがいかに大変かということが想像できます。
多額の借金を背負う心配がない
事業で失敗した結果、多額の借金を抱えてしまった。
こういった話はよく耳にすると思います。
事業で失敗したからといって、必ず多額の借金をするわけではないですが、
可能性は十分にあります。
ですが、ブログの場合、普通に運営していればそこまで費用がかからないので、
仮にうまくいかなかったとしても借金を背負う心配はありません。
軌道修正・撤退が容易
ブログはとても身軽で小回りの効くビジネスです。
しばらく続けてみても反響が全然なければ、大幅に方向性を変えることも簡単にできます。
最悪、そのブログを辞めてしまって、また新しいブログを始めてもいい。
時間と根気さえあれば、短期間にめちゃくちゃ多くの経験を積むことができます。
多重影分身で経験値を貯めるナルト的な、、、
他のビジネスだとこうはいきません。
事業をやめるなんて簡単にできることではないです。
在庫や店舗が不要で、1人でもできるブログだからこその利点です。
締め切りや納期、出勤なし
ブログには締め切りや納期はありません。
なので、マイペースに続けることはできます。
また、ブログは自宅でできるので、出勤する必要もありません。
比較的時間の自由度は高いです。
ブログビジネスの弱点
①参入障壁が低い
②結局企業が強い
③余裕で努力が報われない
④努力が一瞬で水の泡になる
⑤報酬獲得までが遠いしブラックボックス
⑥脅威が多すぎる
⑦基本的にパイの奪い合い
⑧界隈が胡散臭い
参入障壁が低い
ブログやサイトは簡単に始められます。
その分、新しいライバルがどんどん入ってきます。
脱落する人も多いですが、新規参入も多いです。
アフィリエイトやアドセンスの利益率の高さに気づいた企業もどんどん参入してきます。
結局企業が強い
ここ最近の傾向として、企業の運営するサイトがとても強いです。
この傾向は今後も強まっていくと思われます。
個人が運営するブログやサイトより、企業の運営するサイトの方が信頼性が高いとみなされているようです。
また、当たり前ですが企業は資金力があるので、その点でも個人ブロガーより有利です。
もともと優位性のある企業が、優遇されているので、個人が太刀打ちするのは割と無理ゲーです。
余裕で努力が報われない
ブログというのは書き続ければ必ず稼げるわけではありません。
どんなに時間や労力をかけた記事でも、全く収益につながらないことだってあります。
むしろそんなことばっかです。
それに耐えて耐えて耐えて、耐え忍べばいつか花開くことがあるかもしれません。
ですが、それも絶対ではありません。
気づいたら、ただただ時間だけが経っていた。
なんてことにもなりまねません。
同じフリーランスでもライターやデザイナー、エンジニアなら、納品さえすれば確実にお金がもらえます。
確実に収入が得られるということは、本当に大きいです。
いくら頑張っても成果につながらないかもしれないという不安や焦りは神経をすり減らします。
ブログで成功するのは絶対に不可能という訳ではないけど、フリーランスとして食っていくならライターやデザイナー、エンジニアの方が可能性は高いと思います。
努力が一瞬で水の泡になる
そして、努力が実って大きく稼げるようになったとしても、無情にも儚く散ってしまうのがブログ運営です。
検索上位に表示されていて稼いでくれていた記事が、ある日突然圏外に飛ばされて収益がほとんどなくなってしまう。
そんなことがブログでは日常茶飯事です。
ブログに安定などありません。
現在、SEOの難易度が非常に上がっています。
稼げるワードで検索の上位表示させることも、順位を維持することも困難になってきています。
報酬獲得までが遠いしブラックボックス
アドセンスの場合はクリックされれば収益が発生しますが、
アフィリエイトの場合だとそうはいきません。
アフィリエイトで稼ぐための王道は以下のようになります。
①稼げるキーワードで上位表示させる
②読者に記事を読んでもらう
③商品やサービスを紹介しリンクをクリックしてもらう
④リンク先で商品を購入してもらう
⑤報酬が確定する
ブロガーに求められる能力はこうなります。
・SEOで勝ち抜いて検索上位表示させる
・魅力的なタイトルで記事を読んでもらう
・ライティングで商品の魅力を伝えリンクをクリックしてもらう
・事前のリサーチで魅力的な商品であることを見極める
これら全てをクリアしてようやく収益が発生します。
ですが収益が発生しても、そのまま全額が報酬になるわけではありません。
広告主が審査をし、正当な成果として認められた場合のみ、報酬が確定します。
どんなに収益が発生しても、広告主が報酬を否認したら、収入はゼロです。
また、発生している成果が正確に集計されているかも、ブロガーはわかりません。
成果の発生及び報酬の確定はブラックボックスです。
脅威が多すぎる
ブロガーが稼ぎ続けるための競合や脅威を洗い出します。
まず、ブロガーの競合(ライバル)は以下のようになります。
・他のブロガー
・アフィリエイター
・企業サイト
・SNS広告(Facebook広告やTwitter広告など)
アフィリエイターはSEOに非常に詳しいです。
企業サイトは資金力もある上に、検索で優遇されやすいです。
最近では広告を活用して荒稼ぎしている個人も目立ってきています。
またブロガーの中でも超有名ブロガーのブログはめちゃめちゃ強いです。
ラスボス級の敵がうじゃうじゃいます。
参入障壁が低いので、今後も強力なライバルが次々参入してくることが予想されます。
しかも広告予算がブログやサイトからYouTuberやインフルエンサーに流れてきてることや、
五輪景気の反動で奪い合うパイはどんどん縮小していく可能性が大です。
また、ライバルだけを気にしていたのでは不十分です。
SEOというのはGoogleの検索エンジンで上位表示させるためのテクニックです。
Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは日々変化しています。
なのでその変化にも対応しなければなりません。
また、最近ではITP問題がブロガーやアフィリエイターを苦しめています。
簡単にいうと、iPhoneユーザーが自分のブログ経由で商品を購入してくれても、
その記録が破棄すぐにされてしまうという問題です。
それでは成果が発生しても正しく集計されなくなってきてしまいます。
これは死活問題です。
さらに、これはあくまでも噂レベルですが、正当な成果が発生しているのに、
予算の関係で報酬を否認する広告主もいるようです。
まあ、この辺の事実関係は僕にはわかりませんが、あってもおかしくない問題だなと思います。
基本的にパイの奪い合い
どのビジネスでもパイの奪い合いという側面はあると思いますが、ブログに関してはその要素が特に強い気がします。
元々パイは決まっているのに、企業運営のサイトが強くなっていて、個人ブロガーのパイがさらに小さくなってきています。
いわゆる稼げる分野は既存の有力ブロガーやアフィリエイター、企業サイトでほぼ埋まってしまっています。
今から個人ブロガーがここに食い込むのは非常に難しいです。
無理とは言いませんが、可能性はかなり低いと思います。
界隈が胡散臭い
これは完全に個人的な意見ではありますが、
ブログ界隈というのは非常に胡散臭いです。
群れて囲って養分養分。
全てがそうだとは言いませんが、そんな側面があるのは事実です。
いわゆる錯覚資産があまりにも幅を利かせているこの界隈。
その空気感が自分はどうしても好きになれません。
信念がないと言うか。
自分たちさえ良ければいいっていう風にしか見えない。
なんか見ていてすごく薄っぺらいんですよね。
言動も関係性も表面的な感じがして、、、
全員がそうと言う訳じゃないんですが。
ブログをビジネスとして完結させるのは難しい
まとめるとこうなります。
・始める分にも続ける分にもリスクはかなり低いビジネス
・企業がかなり有利な状況で上もかなり詰まってる
・大きく稼ぐのも稼ぎ続けるのも非常に困難になってきてる
・フリーランスで稼ぐならライターやデザイナー、エンジニアの方が確実
個人がブログでビジネスを完結させるのは困難を極めます。
ビジネスを完結させるとは、ブログだけで集客・販売を行い、収益を上げることです。
SEOの難易度は非常に上がっていて、弱小個人ブロガーでは太刀打ちできなくなってきています。
まとめ
ブログは趣味としては最高です。
お金はかからないし、共通の趣味の人や似た境遇の人と繋がれるます。
勉強にもなるし、お小遣いも稼げる。
最高で最強な趣味です。
ですが、ビジネスと考えると非常に難易度が上がってきています。
リスクが低いので破産する心配はありませんが、ブログ収益だけで生活していこうとすると修羅の世界に突入します。
「始めること」「続けること」自体は難しくありませんが、報酬を得るまでの道のりは長く険しいです。
ライバルは多いし、強強の強です。
稼ぎ続けるのも非常に困難になってきています。
正直、完結型のビジネスとしてのブログはオワコンだと思っています。
???
ああ、
まだ終わりではないです。
完結型のビジネスとしては魅力がなくなってしまいましたが、
ブログにはまだまだ可能性があります。
だいぶ長くなってしまったので、続きはまた次の機会に書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
続く